糖尿病は何が怖い?症状を一つひとつ解説します。!

糖尿病は何が怖い?症状を一つひとつ解説します。!

糖尿病はがんや心疾患と並んで七大生活習慣病の一つに数えられています。
医師による診断で糖尿病と判定された人のみならず、診断を受けていないけれど糖尿病の疑いがあるという予備軍も多くいます。
日本の国民病といっても過言ではない糖尿病ですが、なったことのない人にはいまいち怖さがわからないでしょう。
糖尿病になるとどのような症状が待ち受けているのでしょうか。



目次

糖尿病は合併症が怖い?

実は糖尿病自体はそれほど害のない病気です。
体がダルく感じたり、頻尿になったりと、それなりに症状は多いのですが、いずれも生活に支障はきたさない範囲の症状と言えるでしょう。
もっとも、糖尿病が恐ろしいのは症状がひどくなった末にさまざまな合併症が現れるところにあります。
たとえば、糖尿病になると血液の状態が悪くなってしまい、血管が硬くなってしまいます。
これを動脈硬化というのですが、血管が硬くなると、場合によっては破れてしまいかねません。
特に脳には多くの血管が通っているのですが、これが破れると脳卒中になってしまいます。
糖尿病自体は死亡リスクはないのですが、間接的に死の危険性を招き寄せる病気と言えるでしょう。

糖尿病が失明の原因に!?

糖尿病の合併症として最も起こりやすいのが糖尿病網膜症です。
人間の目の奥には網膜がありますが、これは目に映ったものを視神経を仲介にして脳へと届けることを役割としています。
たとえば、網膜剥離が起こってしまうと失明が起きてしまうのは皆さんもご存知でしょう。
実は、この網膜が糖尿病によってダメージを受けてしまって失明に至るパターンもあるのです。
先ほど糖尿病が動脈硬化を起こして脳卒中を起こすリスクがあるという話をしました。
実は網膜にもいくつかの血管が通っています。
網膜に通っている血管が硬くなってしまうと、出血が起こりやすくなって失明の原因になってしまうのです。



糖尿病で体の感覚がマヒしてしまう?

また、糖尿病は神経にもダメージを及ぼす病気です。
体にはたくさんの神経が通っており、これのおかげで私たちは痛みや温度などを感知することができます。
しかしながら、糖尿病によってダメージを受けると、神経の働きが悪くなってしまいます。
糖尿病神経障害の症状の表れ方は人それぞれです。
人によっては痛みや熱さなどが感じづらくなる感覚鈍麻に陥ることがあります。
逆に神経が過敏になってしまって、常に手のひらがピリピリとしたり、足の指がジンジンと痺れたり、といったパターンもあります。
こうした神経障害は普段の生活に影響を及ぼしかねません。

腎臓が悪くなって常に透析を受けなければいけない

糖尿病が重度になると、人工透析を受けなければならなくなります。
透析は体の中に溜まった老廃物を人工的に排出するための治療です。
人工透析は一度にたくさんの水分や老廃物を抜かなければいけないため、治療後は虚脱感に襲われる患者さんが少なくありません。
では、なぜこのような人工透析をやらなければいけないのでしょうか。
一番の理由は腎臓の機能が弱っているからです。
腎臓の役割は体に溜まった老廃物の処理を行うことです。
糖尿病にかかると腎臓が弱ってしまって、この処理がうまくいかなくなることが多々あります。

まとめ

今回は糖尿病の怖さをさまざまな合併症から見てきました。
確かに失明することや人工透析を受けなければならないのは恐ろしいことです。
もっとも、文中でも述べましたが糖尿病自体は比較的害の少ない病気です。
糖尿病になって間もないうちに適切な治療を受ければ、合併症にかかる可能性も低く済ませることができるでしょう。
定期的な健康診断と、普段の生活習慣を規則正しくして糖尿病と無縁の体を作ることを心がけてください。