高齢者向け、アガー介護食の魅力はズバリこれです。
介護の現場で働く私ですが、最近一つ悩みがあります。
嚥下状態が、悪くなった利用者さんにいかにして栄養を摂ってもらうかです。
液体の物に、とろみをつけてスムーズに飲み込めるように努めていますが
なかなかうまくいきません、すぐにむせてしまわれます。
何かいい方法はないものかと、考えて思い浮かんだのは ”アガー”でした。
そこで今回は、アガーでいろいろと試した結果を記事にします。
介護現場、若しくはご家庭で家族の方の、やさしい食事の参考になれば幸いです。
目次
アガーとは何か?
あなたは、アガーを知っていましたか?
以前、食品会社に勤めていた私は知ってはいましたが、実際に使ったことはありませんでした。
ゼラチンは一般的で、誰もが知ってはいますがアガーはあまり一般的ではないです。
アガーとは粉の寒天のことですが、寒天そのものとは若干の違いがあります。
ゼラチンは、牛や豚のコラーゲンから出来ていますがアガーは海藻から出来ています。
ツノマタトいう海藻から抽出されて作られています。
アガーは海藻由来の食物繊維で、低カロリーです。
粉寒天と呼ばれることが多いですが、寒天とも異なります。
アガーを使って作るぜりーは、光沢がありつるんとした触感です。
フルーツ系のゼリーによく合います。
ムース、ゼリー、プリンにも適していますので介護食にはもってこいです。
アガーで作る介護食の工夫
アガーは常温では溶けませんので、水を沸騰させてから牛乳や果汁と混ぜてください
それからアガーは長期保存には向きませんので、早めに食べるのがベストです。
アガーは透明度があり見た目が美しく、常温で溶けないため弁当なんかにも適します。
私が、経腸栄養剤で試してみてわかったことですが、液体の量を間違えると
全く固まらないということです。
そのときは、経腸栄養剤250㎖を3缶に対してアガー5gで何も変化がありませんでした。
1缶250㎖で作った時には、いい具合に固まりました。
なので、量を間違えるとうまく固まりません。
アガーは常温では溶けないため、ほかの料理なんかにも使えます。
介護の食事で悩んでいる方も、アガーでいろいろ工夫すれば面白いですよ。
アガーで作る具体的な介護食レシピ
アガーを使って具体的なレシピとしましては、フルーツ、野菜、後は牛乳でプリンなどです。
やり方は、とても簡単ですのでぜひ挑戦してみてください。
たとえば、オレンジジュースを使った場合
熱湯50㎖にアガーを入れて、一分間泡だて器でしっかりかき混ぜて
人肌程度に温めたオレンジジュース200㎖と合わせて冷蔵庫で冷やし固めれば出来上がりです。
というふうに、プリンでしたら熱湯50㎖にアガーを入れて泡だて器でかき混ぜ
卵黄2個、牛乳250㎖に砂糖を加え鍋で温めて、粗熱を取り除いてから
冷蔵庫で冷やし固めれば出来上がりです。
いろんなもので対応できますので、ぜひ試してみてください。
まとめ
アガーは、介護食に向いている食材と言えます。
常温では溶けませんので、作って少しの間外に出していても
そのままの固さで、提供できますから弁当的な使い方もできます。
ある程度の固さがありながら、口の中でじゅわっと溶けますので
高齢者の嚥下状態が、低下されている方でも咽ることなく
飲み込めてスムーズに食べておられました。
アガーは、海藻ですので食物繊維も豊富なため、便通にもいいです。
介護施設または、ご自宅で嚥下状態の低下された、ご高齢者さんの
面倒を見られている方は、アガーを使った料理をおススメします。
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