認知症とは?認知症を予防する対策について解説!

認知症とは?認知症を予防する対策について解説!

認知症は、加齢に伴ってリスクが上がると言われる症状ですが、日本では増加傾向にあります。
認知症は治療する術が現在の医療ではまだ見つかっていません。
そこで、認知症にならないように予防することが大切です。
今回は認知症にならないためにできることをいくつかご紹介していきたいと思います。



目次

認知症とは

認知症は、あらゆる原因に伴って脳の細胞が死ぬことで、または脳の働きが悪くなることで脳の認知機能が低下してしまい、生活に支障が出ている症状を指しています。
物忘れも認知症の一つだと誤解されている方もいらっしゃいますが、物忘れと認知症は異なります。
物忘れがひどい状態であっても生活に支障が起こっていない場合や生活が困難になる状況でなければ認知症とは判断されることはありません。
たとえば、今まで問題なくこなしていた仕事のやり方を忘れて業務が成り立たなくなってしまった場合や主婦であれば掃除の仕方や調理の仕方などを忘れてしまったなどといった状況です。

認知症は高齢者5人に1人発症リスクが生じる可能性あり

認知症は2025年には700万人に達する予測で、高齢者の5人に1人が発症するのではないかと危惧されています。
また、2016年に公開された内閣府による「高齢社会白書」において、認知症患者数が2030年には830万人、2050年には1,000万人を超えるであろうと予測されていますので、今後も超高齢化社会に向けて増え続ける可能性が高いです。
日本は世界における先進国の中でもトップレベルで認知症患者が多い国と言われており、高齢社会における大きな社会問題にもなっています。



認知症を防ぐには?

認知症は根本的な治療方法がまだ見つかっていません。
そのため、認知症は予防することが重要になってきます。
認知症の予防としてはどのような行動を取れば良いのでしょうか。
では、ここで認知症の予防に最適な対策についていくつかご紹介していきましょう。

・周り(人)とのコミュニケーションを取る

人と会話をしてコミュニケーションを取るという行動は、認知機能の低下を防ぐことができます。
たとえば、高齢になってくると配偶者に先立たれるなどして一人暮らしをする高齢者もいらっしゃいますが、できるだけ近所の方やお店の店員の方でも気軽にコミュニケーションを取るようにして人と会話できる機会をどんどん増やすことで認知症予防につながります。

・趣味を持つ

ある特定の趣味を持っている方は、無趣味の方と比べると行動が活発になることで脳に一定の刺激が与えられることになります。
また、趣味を継続的に行うことで認知症を予防できることが判明しているのです。
中でも一人でゲームや釣りなどを楽しむのも趣味の一つですが、できれば相手と楽しめるような趣味が認知予備力を高めることができるのでおすすめです。
たとえば、囲碁や麻雀、将棋、ゴルフやゲートボールなどが挙げられます。
趣味の中でも運動、スポーツは認知症の前段階である軽度認知障害を改善させることができることがわかっており、また生活習慣病の予防にもつながるのでおすすめです。

・運動をする

趣味にも関わってくることになりますが、運動は認知症予防に効果的だと言われています。
筋肉を動かしているのは脳であることから、筋力が低下することで脳の機能も低下することになります。
ウォーキングなどでも良いので始めると良いでしょう。

・加齢による聴力の低下に気を付ける

加齢によって、人はどうしても聴力がだんだんと衰えてしまいます。
聴力が低下したままにしていると耳から脳に入る情報がその分少なくなってしまうことから、認知症の発症リスクが高まると考えられています。
もし聴力が低下してきた場合は、補聴器を着けることによって情報が耳から入ってくることから認知症を予防できます。

まとめ

いかがでしたか。
認知症は、先進国の中でも日本は非常に深刻な社会問題になっており、増え続けています。
認知症は治療する術がまだ見つかっていないことから、予防することが重要ですので、今回ご紹介したような人との関わりを積極的に持つことや趣味を作って楽しむことなど実践することで、予防につなげることができます。
介護の際にはぜひ実践されてみてはいかがでしょうか。